「趣味も仕事も楽しみたい。そうだ、睡眠時間を削ろう。」
そう思ったこと、ありませんか。
私は最近、ブロードウェイにはまっています。舞台映像を観たり、あれこれしたりしていると、気づけば日付が変わっている日も。
困ったことに、1日は24時間しかありません。仕事も趣味も家事も自己研鑽も全部一生懸命にやろうとすると、削られるのはどうしても睡眠になってしまいます。
睡眠が削られると寝起きがスッキリせず、朝ごはんものどを通らず。特に月曜日の午前中は、なんだか処理能力が落ちているような。
どうやら、これは私だけの話ではないようです。
データが示す「睡眠不足」の実態
マイナビ転職キャリアトレンド研究所が2026年2月に実施した「睡眠と仕事に関する実態調査」(対象:20〜50代の正社員600名)では、働く人の睡眠の現実が数字として浮かび上がっています。
理想の平均睡眠時間は7時間13分に対し、実際の平均は6時間14分。約1時間のギャップがあります。
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」では、成人に6時間以上の睡眠が推奨されています。しかし調査では、6時間未満という回答が26.9%にのぼり、約4人に1人は推奨水準に届いていません。
週に寝不足の日が5〜7日あると答えた人が31.7%にのぼり、寝不足のまま出勤している人が決して少数ではないことがわかります。

世の人の寝不足の原因は、「仕事時間の長さ」、「通勤時間の負担」、「仕事・人間関係のストレス」がともに38.1%で最多。
「将来への不安」、「漠然としたメンタル不調」が36.8%、「SNS・動画視聴・ゲームの利用」が30.5%、「家事・育児・介護などの家庭負担」が29.6%と続きました。
仕事に関する要因が上位を占める一方、4位にはSNSや動画視聴も登場します。特に30代では「SNSや動画視聴・ゲーム」が目立ち、20代では「推し活」による睡眠不足も一定数見られるとのこと。
私もとあるバンドの「推し活」をしていますが、夜にLIVEを視聴すると脳が覚醒してしまうのか、なかなか寝付けず、ということもあります。🥁
睡眠不足は、仕事にどう影響するか
「寝不足でも気合でなんとかなる」というのは、データでは否定されている話です。
寝不足が仕事に与えた影響として、「仕事への意欲が湧かなかった」「ケアレスミスをした」「会議中・作業中に強い眠気に襲われた」「判断力が低下した」という回答が2割前後で並びました。
また、約6割が「睡眠はミス防止のために大切」「睡眠は仕事で成果を出すために大切」と認識していることも明らかになっています。
わかってはいる。でも確保できていない。この矛盾が、多くの働く人が抱えるリアルではないでしょうか。
さらに、年収が高い人ほど「睡眠と仕事の関連性」に対する意識が高い傾向があるという点も興味深いところです。睡眠を重視することが、仕事のパフォーマンスにつながっている可能性を示唆しています。
今、労働基準法制改革の議論の中で「勤務間インターバル制度」が注目されています。退勤から次の出勤までに一定時間の休息を確保する仕組みで、安定した睡眠時間の確保を目的としています。現在は努力義務ですが、規制強化の議論も進んでいます。

睡眠不足は単なる「個人の生活習慣の問題」ではなく、職場環境・労働条件とも深く結びついていると感じられます。社内で「なんとなく元気がない社員が増えた気がする」と感じるとき、その背景に慢性的な睡眠不足が隠れているかもしれません。
おわりに
「趣味も仕事も家事も頑張りたい」という気持ちは、本物だと思います。
ただ、そのためにも、まず自分を健康な状態に保つことが大前提。私自身、この記事を書きながら少し反省しています。
睡眠は、削ってよい余白ではありません。みなさまもぜひ、「睡眠の重要性」に目を向けてみましょう。


