2030年問題 ─これからの社労士事務所のあり方

先日、あるセミナーに参加する機会がありました。
社労士業界の「これから」をテーマにした内容で、聞きながらいろいろと考えさせられましたので、少し書き留めておこうと思います。

そこでご登壇された先生がおっしゃったこと。

大事なことは、必要とされること
感謝されたことは忘れられる、うぬぼれるな。
誰よりも学び続けろ、アップデートしろ。
顧客に寄り添うことを忘れない、択一な事務屋であれ。」

どれも本質をついていると思いました。

日々の業務に追われていると、つい「こなすこと」が目的になりがちです。

でも、お客様が求めているのは「処理してくれる人」よりも、「頼りになる人」のはず。

お客様が私たちに感謝してくださったとしても、それはその瞬間のこと。
必要がなくなったと感じれば、関係を切られるのは当然のことです。


では、なぜ「必要とされなくなる」リスクが生まれるのか。

社労士の仕事の中心にある、書類作成・電子申請・給与計算といった定型業務。
クラウドの人事労務ソフト等が普及した今、これらは企業が自分でできる環境に変わってきています。
「手続きをきちんとやること」だけが価値、という時代は静かに終わりつつあるのかもしれません。


さらに、AIの存在もその流れを加速させています。

DX・AIツールについては、事務所内でも取り入れ始めています。
文字の転記や文書の下書き、法改正情報の整理など、以前は時間がかかっていた作業が少しずつ効率化されてきました。

なかでも、AIの進化は「効率化ツール」という言葉では収まらないところまで来ていると感じています。
文脈を読み、提案し、寄り添い、専門的な問いにも一定の答えを返してくる。

「人にしかできないこと」の領域は、思っていたより速いスピードで狭まっているのかもしれません。

だとすれば、私たちに残るのは何か。
知識の量や処理の速さではなく、お客様の言葉の奥にある不安や迷いを汲み取り、その会社ならではの答えを一緒に考える姿勢、そこにあると思っています。

それは、日々お客様と向き合い続けた人間にしか積み上げられないものです。

手続きの正確さはもちろん、法律と現場感覚の両方を持ちながら、お客様の言葉の奥にある迷いに寄り添い、「この道もある」と示せること。

セミナーを通して、今の自分はそれができているだろうか、と静かに振り返るきっかけになりました。


最後に。

松﨑事務所は、2026年3月8日で開業15周年を迎えました。✨

顧問先事業所様をはじめ関係先の皆様、いつも本当にありがとうございます。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。

2030年に向けて、手続き業務の正確さはもちろん、お客様が「頼れる松﨑事務所」と思える対応を大切にしていきます。
その積み重ねが、5年後・10年後も必要とされる事務所につながると信じています。

変化のスピードは凄まじく、自分一人だけでは能力や時間の限界を感じてあわあわイライラ・・・
悪戦苦闘することもありますが、「あきらめない」こと!

たくさんの事業所様に必要とされる事務所であり続けることを目標に、一歩一歩やっていきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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